赤ちゃんを抱くお母さんを、私が抱きしめたい。助産院ゆいま〜る 髙嶋愛希

名前
髙嶋愛希
会社名
助産院 ゆいま〜る
キャッチコピー
赤ちゃんを抱くお母さんを、私が抱きしめたい。
一言
お母さんの「どうしたい?」から始める、家族まるごとの産前産後ケアを届けます。

インタビュー・初稿制作:花重ミン
公開日:2026.9.10
更新日:2026.9.10

お母さんの「どうしたい?」から始まる、家族まるごとの産後ケア

高知県香南市にある「助産院 ゆいま〜る」代表の髙嶋愛希です。

ゆいま〜るでは、妊娠中の相談や分娩、母乳・育児相談、訪問型・通所型・宿泊型の産後ケアを通して、お母さんと赤ちゃん、そしてご家族の新しい生活を支えています。

産後は、赤ちゃんのお世話だけで一日が終わってしまいます。

眠れない。
ご飯を食べる時間がない。
お風呂や着替えも後回しになる。

それでも「みんなやっているから」「このくらいで頼ってはいけない」と、頑張り続けているお母さんが少なくありません。

ゆいま〜るが一番に考えるのは、「一般的にはこうするべき」ではなく、目の前のお母さんが何を望み、どうすればその人の人生が豊かになるか?ということです。

赤ちゃんのお世話だけではなく、お母さん自身をケアする

授乳やおっぱいのトラブル、赤ちゃんの体重や泣き方、沐浴や寝かしつけ。
もちろん、そうした具体的な相談にも助産師としてお応えします。

けれども、本当に必要なのは「正しい育児の方法」を増やすことだけではありません。
まず眠ること。温かいものを食べること。自分の気持ちを言葉にすること。
そして、誰かがそばにいる安心の中で、少しずつ自分の感覚を取り戻していくことです。

赤ちゃんを抱きしめているお母さんのことを、今度は私が抱きしめたい。
そんな気持ちで、一人ひとりに合わせた時間をつくっています。

パートナーも一緒に、家族としてのスタートを

ゆいま〜るでは、お母さんだけを孤立させないことも大切にしています。宿泊型の産後ケアでは、状況に応じてパートナーも一緒に過ごし、赤ちゃんのお世話を経験しながら、これからの暮らしを家族で考えられるよう支えます。

  • 助産師がそばにいる環境で、体と心を休める
  • 授乳や赤ちゃんのお世話を、その家族に合う形で一緒に考える
  • パートナーも「手伝う人」ではなく、子育てを担う一人として経験する
  • 必要に応じて医療機関、保健師、公認心理師、保育士などへつなぐ

生まれる命に寄り添いたい。全国の現場と家族の夢が、ゆいま〜るになった

母が助産師として働く姿を身近に見て育ちました。
姉は助産師、妹は保健師の道を選び、家族の中では、医療や母子を支える仕事が自然と身近な存在でした。
振り返ってみると、私自身の進路にも、母の姿が知らず知らずのうちに影響していたのだと思います。

看護学生の頃、人生の最期に寄り添う「看取りの看護師」の講演で仰っていました。

その人の家族でも何でもない、他人である自分が、その人の人生の最後に立ち会わせていただける。
この仕事にすごく誇りを持っています。

当時、その言葉の意味をすべて理解できていたわけではありません。
それでも、「人の命に触れる仕事は、こんなにも尊いものなのだ」と強く心に残りました。

亡くなる命か、生まれる命か。どちらも人の人生の大きな節目です。
赤ちゃんが好きだったこともあり、私は生まれる命に寄り添う道を選びました。

助産院ゆいま〜る 髙嶋愛希

離島も雪国も。違う環境で「どうすればできるか」を考えた

助産師になってからは、高知、愛媛、沖縄、京都、北海道、長野、奄美大島など、各地の病院や診療所、助産院で経験を積みました。

周囲の島から妊婦さんが移動しなければ出産できない地域。
救急搬送に時間がかかり、雪の季節には移動そのものが難しくなる地域。
同じ日本でも、食べ物や家族のあり方、医療への距離はそれぞれ違いました。

大変な状況に陥ったときにも、「無理だ」と諦めるのではなく、「どうすればできるかな?」と考える。
その姿勢は、今のゆいま〜るにもつながっています。

戦うのではなく、母子のために役割をつなぐ

お母さんの希望と、医療者としての判断、制度や組織の事情が、いつもきれいに一致するとは限りません。
そんなとき私が大事にしているのは、どちらか一方を否定することではなく、建設的な落としどころを探すことです。

私は医療の現場で育ててもらい、その素晴らしさを知っています。
だからこそ、お互いが役割を分担しながら、同じ方向を見ることを大事にしたい。

その「同じ方向」とは、お母さんが望むこと、お母さんと赤ちゃんの幸せです。

約10年前から、家族で話してきた場所

この場所を産後ケア施設にする構想は、開院の約10年前から家族の中にありました。
保健師である妹が「こういう事業が必要」と考え、制度や補助金について調べるなど、家族みんなで少しずつ準備してきた夢です。

2021年3月に訪問型助産院を開設し、2025年4月には産後ケア施設として開院しました。クラウドファンディングでは235人から目標を上回る支援をいただきました。場所、家族、地域の声、支えてくださる方々。いろいろなタイミングが重なり、「今だ」と動き出せたのだと思います。

私は「自分一人が頑張った」という感覚より、周りに恵まれて、たまたま私が形にする役割をいただいたと思っています。「ラッキーやなあ」と感じながら、毎日この場所に立っています。

助産院ゆいま〜る 髙嶋愛希
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「こんなことでも話していいの?」と思ったときには、迷わずご相談ください

困っているのに、助けを求めること自体が難しい。産後には、そんなことがあります。

「ここに来たら全部解決する」と、無責任なことは言えません。
一人ひとり、体も心も、家族の状況も違うからです。

「こんな小さなことで相談していいのかな」と思ったときも、何でも聞いてください。
まだ気持ちや困りごとがまとまっていなくても、そのままお聞かせください。

ご家族には、小さな違和感を信じてほしい

この記事をご家族や身近な方が読んでいるなら、お母さんに対して感じた「いつもと少し違うかも…」という感覚を大切にしてほしいと思います。

  • 食事が取れない、食べてもおいしいと感じられない
  • 着替えや入浴など、自分の身の回りのことができなくなっている
  • 赤ちゃんのお世話に気持ちが向かないほど疲れている
  • 普段と違う表情や言動が続いている

産後は、それまでできていた最低限のセルフケアさえ難しくなることがあります。責めたり、正論を伝えたりする前に、まず食事や睡眠を確保し、必要なら自治体や助産院、医療機関へつないでください。

近くにいる人が感じた違和感は、お母さんと赤ちゃんを守る大切なサインかもしれません。

ゆいま〜るを、誰か一人に頼らない地域の支えへ

これから目指しているのは、「髙嶋愛希がいなければできない場所」ではありません。私以外の人にも役割を渡し、必要なときに地域の誰もが利用できる、続いていく社会資源にすることです。

助産師だけではなく、医療、保健、保育、心理、食、農業、地域の事業者など、違う分野の人が出会えば、今までになかった支え方が生まれるかもしれません。

ゆいま〜るという名前には、沖縄の言葉で「助け合い」の意味があります。

助け合いの輪が巡り、家族と地域の笑顔につながる場所に育てていきたいと思っています。

産後ケアの対象や利用方法は、お住まいの市町村や時期によって異なります。
「私も利用できる?」「何を相談すればいい?」という段階から、お気軽にご連絡ください。

公式サイトのお問い合わせページへ移動します

助産院 ゆいま〜る

代表:髙嶋 愛希
所在地:高知県香南市野市町西野1733-4
対応:分娩、産前産後ケア、母乳・育児相談、各種講座など
公式サイト:助産院ゆいま〜る公式サイト

※産後ケアの利用条件、対象月齢、料金、利用回数は、お住まいの市町村や利用形態によって異なります。最新情報は自治体または助産院ゆいま〜るへご確認ください。

この記事を書いた人

ミン

ミンその「想い」、漫画で届けます

花重 ミン(はなえ みん)
【ブランディングストーリー漫画家 / AIインタビューライター】

経営者の「想い」を、伝わる形に翻訳するのが私ミンのお仕事です!
インタビューを通じてあなたのストーリーを引き出し、最後まで読まれる記事へ。そして必要なときには、その想いを"漫画"という表現で届けます。

デザイン・イラスト・漫画の3領域を10年以上の実務で重ねてきた「届ける視点」で、あなたの人柄がそのまま伝わる作品・記事をご提供いたします!

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